古典臨書研究をベースとして、現代書への展開。漢字、仮名、詩文書、少字・墨象等多彩な書の勉強が可能です。学生部もあります。

古典に立脚した現代書-宮城野書人会

加藤翠柳の書と心

「宮城野書人会は1947年に加藤翠柳が大澤雅休先生を顧問に迎え創立した会であり、書人を標榜した先駆けである。初代会長は翠柳の奥様である加藤さつき(号・皐月)で、翠柳が会長に就いたことはない。翠柳は生涯、一同人としての立場を貫き、同志とともに歩む姿勢を崩さなかった。」

理念と方針

『理念』
宮城野書人会創設者である加藤翠柳先生の精神『愛情・寛容・実践』を受け継ぎ、古典臨書研究をベースとした現代書への展開。漢字、仮名はもちろん、詩文書、少字・墨象等多彩な書の勉強を目指す。

『方針』
加藤翠柳先生は書というものを、①書芸術 ②書道 ③お習字 ④書写の四つに分けてお考えでした。この考えを基に、書人会の「方針」を下記のように打ち出します。

①「書芸術」という視点から…
「一人一人が学徒である(大沢雅休先生の言葉)」の思想にならい、宮城野書人会の行事(筆塚供養祭、筆塚相撲競書大会、宮城野書人会展、宮城野書人会選抜展、宮城野書人会学生書道展、夏季錬成会、支部長会、新年会、年間課題勉強会等)または、外郭団体の書道展等に積極的に参加、あるいは個展をおこなうことにより、書人として互いに切磋琢磨していく。

②「書道」という視点から…
「学びつつある者だけが指導する資格がある(加藤翠柳先生の語)」の姿勢を範とし、常に自己啓発し、後進の指導・育成に努め、書道文化の興隆に寄与する。

③④「お習字」「書写」という視点から…
学生部は幼年~中学生を対象にし、文部科学省が示す初等教育・中等教育における教育課程の基準である学習指導要領に準拠した参考手本を掲載し、毛筆と硬筆を学び、お習字・書写教育の向上を図る競書です。そこに自由な書体を体験できる「自由部」を設け、楷書・行書だけでなく篆書・隷書・草書を成長過程に応じて書く機会を持っていただく体験の場もあります。
以上のことについて、ホームページを最大限に活用し書人会の活動を広く世間に紹介し、書道人口の増加を促していきます。