古典臨書研究をベースとして、現代書への展開。漢字、仮名、詩文書、少字・墨象等多彩な書の勉強が可能です。学生部もあります。

▼ 年間カレンダーを表示

 | 

2020年度試験課題

臨・爨宝子碑、筆…西川玉林堂「千成」紙…紅星牌。一にも二にも骨力を蔵した運筆を心がける。「軍」がでっかくなりすぎた 2020/7/9尾形澄神

寸松庵色紙臨書動画。先ず、原本を一字一字目で追いながら筆意、筆路、筆脈を捉えていく。目で臨書することを目臨という。一行目を書く時は原本コピー(出来ればカラーコピー)の一行目の右側の余分な余白を折り、書く場所にピッタリ寄せて(写真①)臨書する。このやり方を二行目⇒三行目…と行う。継ぎ色紙も細字三体も同じやり方。ペン字も、子供の硬筆もこの方法で書かせると見違えるほど上達する。この練習を繰り返し、行の傾き、字間の疎密、潤渇、太細、点画の長短等が身体に染み込んだら、原本を折らずに紙から離しゆったりした気分で臨書する。古筆は小さい字だがふところ広く回転が大きい。小さい字の中に小宇宙を生み出す意識で穂先を運ぶ。携帯の動画保存容量が限界なので、揮毫模様は三行目までしか入らなかった。書き始めたら集中する。電話が鳴っても玄関のピンポンが鳴ってもひたすら書く。大作でも小品でも書く時の気力、気迫、気概がものをいう。それが筆力となり鋒先に伝わる。※臨書は中途半端でやめないこと。少しでも「やってよかった」「身になった」「少しだけど進歩した気がする」というように前向きな気持ちで終わらせないと「負のイメージ」が身体に残り、臨書に対して億劫になり次回から気後れするようになる。何事も気持ちの持ちよう、モチベーションが大事。筆は面相筆、紙は暁の裏側を使ったが、西川玉林堂のかな料紙「つき」か「花衣」がおすすめ。墨は油煙墨がよい。翠柳もそう言っている。松煙は仮名・細字には向かない。最後に…寸松庵は「散らし」が魅力であり、運筆自体はさほど難しくない。関戸本のほうがはるかに難しい。2020/6/27未明、尾形澄神

^^^^^^^^^^^^^^^

李嶠詩臨書動画、私は李きょう詩のような鋭い筆致の古典を臨書するときは、筆を動画①のようにペタンコにして書く。九成宮や張猛龍、高貞碑、龍門造像記なども同じくする。これはいろいろ試してみて辿り着いた私流の用筆法だが、むかし上條信山先生の揮毫をビデオで見たら同じ筆遣いをしていた。筆…西川玉林堂「小雪」西川さんの筆はみな雪がつくので、時々どの筆を使って書いたかわからなくなる。紙は暁を用いた。包丁で刺身を切るイメージで、鋒先で紙をスパッと切る如く運筆したい。三文字目までは墨継ぎせずに書く。三字書けないのは含墨が悪いか、筆遣いが悪いかどちらか2020/6/27尾形澄神

条幅かな臨書

 |