古典臨書研究をベースとして、現代書への展開。漢字、仮名、詩文書、少字・墨象等多彩な書の勉強が可能です。学生部もあります。

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書芸苑2025課題 争坐位稿臨書、関戸本動画

○争坐位稿は穂先を包み込むように蔵鋒で起筆し、点画の中心に筆圧を送りながら重厚に運筆する。運筆の方向が変わる「転折」や、収筆で穂先を紙から離す時は、穂先を立て直してから方向を変えたり離筆する。筆は白雪、紙は手漉きの唐紙。含墨の仕方は極めて重要で、根元までたっぷり墨に浸し、毛の一本一本に墨が行きわたるように含墨し、そのあと穂先の尖端だけ墨を落としてから書くと墨継ぎ無しで楽に四字書ける。

○大字かな節臨…争坐位稿を臨書した流れで、そのまま白雪で書いたが、おすすめは「かな用古碑」です。翠柳先生は三行を墨継ぎ無しで書くよう指導していた。仮名は曲線が主体だが、その曲線は短い直線の連続で成り立っている。だから穂先で髪を切る意識を持ち、直線を内蔵した曲線を生み出すことを常に意識する。

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