古典臨書研究をベースとして、現代書への展開。漢字、仮名、詩文書、少字・墨象等多彩な書の勉強が可能です。学生部もあります。

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2021.5月課題

集王聖教序「深文之訛」筆は小雪、紙は衣笠。「之」の途中で筆圧がかかり過ぎ、筆鋒の弾力が弾み過ぎて筆意が一旦途切れましたが、意図したことではないです。もう一度撮り直すのが億劫で、このまま配信します。ハプニングを受け入れる心の余裕も持ちたいです。私は四文字一筆(墨継ぎ無し)で書くことを信条としていますが、無理なら、せめて三文字は続けて書きたい。墨は筆鋒の根元までたっぷり含ませる。この時、筆鋒を右回り左回りにグルグル回しながらたっぷり根元まで墨を含ませる。そして鋒先だけ墨を落とし、鋒先を尖らせるようにしてから書き始める。含墨の仕方が、運筆の良し悪しに大きく影響します。落款も同じ筆を用いることが書法を高めます。五月号の発送は4/23(金)です。皆様のご健筆をお祈り申し上げます。尾形

 

大字かな節臨(今回は、高解像度撮影しました)

「私の使っている「かな用古碑」は、鋒先がかなりすり減って既に寿命が尽きようとしています。ですが、これまで働き続けてくれた筆に対しての愛着が尾を引いて、なかなか新しい筆に代えられないでいます。ですから時々、鋒先を反転させたときなど、すり切れたような掠れが出ていますが、本来の「かな用古碑」はもっともっと美しく潤った線が出ます。自信を持っておすすめします。なお、紙は手漉きの「衣笠」がおすすめです。」

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